駒澤大学ギタークラブ資料館

KGC Laboratory

エッセイ

2006年を振り返って 3年生 江口 晶子

部活動における1年の中で大きな行事であるウインターコンサートを終えて、
早1ヶ月が経とうとしています。

2005年の12月から約1年間、自分達が主体となって動いてきたわけですが、
常に反省と自分との戦いの毎日でした。
私は、「総務」を担当しているのですが、後輩に指示を出さなければならない場面で、
曖昧な指示を出してしまう事が、しばしばありました。

毎回、同じ失敗をしてしまっている自分に腹が立つこともありました。
そこで、そういう失敗を減らす為に、後期からは総務の中で、
『ホウレンソウ(報告・連絡・相談)』を徹底するように努めました。
その甲斐あってか、ウインターコンサート終了まで、
それほど大きな失敗もなく仕事を終えることができ、少しホッとしています。

また、プレイヤーとして1年間を振り返ってみると、
今年度に関しては、アンサンブルも独重奏も中々充実していたと思っています。

昨年度の合奏は後悔ばかりが残る演奏でした。
せっかく、協奏曲のソロを弾く事が出来たのに力を出し切らなかった、
という感情だけが演奏後、自分の中にずっと渦巻いていました。
ある意味、昨年度のその思いが、今年度の原動力になったと思います。

『絶対本番で後悔するもんか・・・・』

何か演奏でつまづきそうになった時、この言葉を頭に浮かべて練習していました。
基本的に自分の甘えに負ける事は大嫌いな性分なので、頑張れました。
その積み重ねのおかげで、ウインター本番(特にプライム合奏)では、
本当に楽しんで演奏できました。

まさか、独奏と重奏の両方に出演することになるとは、
本番の2週間前まで、まったく想像すらしていませんでしたが、
オーディションも兼ねた文化祭ステージでの演奏を、先生に評価して頂き、
とても貴重な経験をさせていただいたと思っています。

本番のステージでは、あれだけ緊張したのに・・・、
性懲りもなく来年度も独奏を弾きたいと思っています。
勿論、弾ければ・・・の話しですが。(笑)

ウインターコンサートを終えた後、こういう場面に遭遇しました。
演奏後、ロビーでお客様をお出迎えした際、
文化祭公演に来てくださったお客様がウインターにも来てくださっていたのです。

このお客様は、文化祭の時の私の事を覚えていてくれて、開口一番、
『江口さん、良かったよ~!とても素晴らしかった。君が1番笑って弾いてたね』
~と言ってくれました。

コンサートが終わった解放感で涙腺が緩んでいたものですから、
もう、泣きそうでしたが、必死に泣くのをこらえてお礼を言い、
そのお客様を見送りました。

この1年間、自分が頑張ってきたことが認めてもらえた気がして、
充実感で胸がいっぱいになりました。

今、3年生の自分は、来年4年生になります。
でも、根本は変わらないと思います。

4年だから~という事ではなく、江口は部員としてこう考える、
という部分のほうが大事だと思うからです。
就職活動でギターを弾く時間が減ってしまっても、絶対に妥協せずに、
新2・3年生と一緒に、来年度も全力でギターを弾いていこうと思います。

OBOGの皆様も現役を温かく見守っていただけたら幸いです。
現役の皆も試験、春合宿、卒業パ-ティ、新勧と、
まだまだ、行事が目白押しですが、頑張っていきましょう!!

Portrait

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