駒澤大学ギタークラブ資料館

KGC Laboratory

エッセイ

「さくら変奏曲」ソリストの経験 3年生 堤 純子

ウィンターコンサートお疲れ様でした。今年の演奏会を無事終えることができ、
ギタークラブに関わった全ての人に感謝したいです。
私にとって、今年の演奏会から得たもの、
反省すべき点は今までの中で一番多かったように感じました。

その中で、さくらのソロについて振り返ってみることにします。

まず、ソロをやることが決まった時、
アルトをやったことのない私がソロなどやっていいものか、
またそれとは反対にアルトを演奏するチャンスだ、と2つの思いがありましたが、
去年の「冬」のようなソロではないということで、
あまり構えることなく、練習を開始しました。

さくら変奏曲全体で弾く上で、前期ではimの交互弾弦のスピードアップ、
弦の硬さに対する左手の力を鍛えることを目標としました。
つまり、ソロを弾く云々の前に「基本的にアルトが弾けていなかった」のですね。

しかし、練習量が少なかったのか、
夏合宿中も「さくら」の速さについていくことができませんでした。

こんな状態にありながらも、第一変奏の冒頭、ソロの部分を唄ってみると、
こんな感じに弾きたいというのが、明確に自分の中にあったので、
それを表現できるだけの技術を得たい一心で、焦ることなく練習を続けました。

後期に入り、やっと自分で、自分の練習の成果が感じられるようになり、
次第にソロにおいての強弱、勢い、スピードを、変化させられるようになりました。
ただ、10月・11月は、広告取り、文化祭があり、自分自身も体調を崩してしまい、
時間的に余裕がなくなり、そのまま本番をむかえてしまった感があります。

演奏会当日は「さくら」は最後の曲だったので、適度に肩の力が抜けた~というか、
リラックスすることができ、自分なりではありますが、
全ての力を出しきった演奏をすることが出来たと思います。

しかし、冒頭のソロの部分に関しては、4人で一体となって演奏した感覚に乏しく、
もっと表現について、意見を出し合ったりしたかったという反省点も残りました。
しかし、自分の技術をその段階まで持っていくことが遅く、
試行錯誤しているうちに終わってしまったのが、今回のステージでした。

この反省を生かせる時が次にあるのでしょうか?

「ソロ」ではないにしろ、きっとあると思うので、
その時は、なるべく自分から動けるように、意見を言えるように、
積極性と計画性を持って取り組むことを念頭に置きたいと思います。

Portrait

Essay Top >>>